世の中の環境が変わった 経営者も変わる必要がある

2020年9月1日

これは日本の企業全体にいえることなんですが、いい仕事をしている割に、ほとんど営業利益がとれていないという課題があります。そこを経営戦略や生産性という観点からアドバイスをさせていただいているわけですが、企業規模の大小は関係なしに「世の中の環境が大きく変わった」ということに対応できていない企業が多いように感じます。 それによって競争力も利益も落ちますし、何よりも一生懸命働いた社員にお金として還元されていないのが一番の問題です。

そんな諸々のことを改善するにあたってまずは、「お客様にとって価値のある仕事かどうか」「お客様から依頼された仕事を、どのような商品やサービスで返しているのか」などを、科学的な視点と時間軸の視点で検証するようにしています。

そしてもうひとつ、重要になるのはやはり経営者の考え方です。

「夢はあるか?」「自分の会社を5年後、10年後にどうしていきたいのか?」ということです。明確なビジョンがなければ、自分のなりたい姿にはなれません。

少し前までは、経営哲学がなくてもスキルを持っていて、モノを作り続けていれば経営ができていました。しかし価値観が変わり、モノをそれほど必要としなくなった今、お客様にとって価値のあるものを提供しようと思うならば、今までと同じようにようにやっていてはダメ。経営者の資質そのものが問われているという認識が必要です。