しんきん活動日誌 ~万場町支店~

2020年12月15日

昭和51年10月の開設以来、長年にわたって地域の皆様に愛されてきた「万場町(ばんばちょう)支店」を、11月13日をもちまして閉店させていただきました。

大正時代に建てられたこの建物は、旧清水呉服店様が大切に使ってきた貴重な蔵造りの店舗で、「地域にある蔵を残し、活かしていきたい」という弊社の強い思い入れがあって実現したものです。蔵の造りを活かし、和の雰囲気にこだわった金融の店舗は全国的にも非常に珍しく、全国から多くの見学者が訪れています。

歴史的価値のある建物などの文化遺産を景観に街づくりや活かしていくという考え方は今でこそ当たり前になっていますが、当時としてはまだ先進的な取り組みだったのではないかと思います。また、弊社の各支店名のあり方にしても、本来であれば「北支店」となるべきところを、あえて「万場町支店」と町名を残していることからも、開設に関わった当時の担当者の強い思い入れを感じます。

町のあちこちにATMが普及し、利便性が高まった今、静かに役目を終えた万場町支店ですが、ご愛顧くださった地域の皆様と、私達の記憶の片隅には、いつまでも残り続けます。

 

写真/「新庄デジタルアーカイブ」より出典